TBS系の
ニュース23と、NHKの
クローズアップ現代で、いまやゴーストタウンと化してしまった
フレンチクオーターの街のレポートをしていた。
フレンチクオーターは洪水の被害は免れているが、これはフランスの植民地だった時代に、洪水にあわないようにちゃんとちょっとだけ高台に作ったのだそうだ。アレほど毎晩毎晩賑わい、ジャズの音色にあふれていた街が、いまや退去を拒否する200人の人々が缶詰とローソクの火で生活をし、陸軍の兵士が機関銃を持って歩き回っているのだ。
そんな中、営業しているバーが1軒だけあった。周りの飲食店が在庫を全部残して店主らが去っていったので、その200人のために営業し、なおかつ食料の配布や怪我の手当もしているとのことだ。
NHK「
クローズアップ現代」の「巨大ハリケーンの衝撃」は、1時間10分にわたってみっちり詰まった内容だった。ハリケーンの最中の人々の行動、被災者の悲惨な現状、高波に破壊された Biloxi の街、FEMA の初動と対応が遅れた原因となった組織の弱体化、その FEMA を骨抜きにしたイラク戦争とブッシュ政権の方針、アメリカと世界経済に与える影響、今後とるべき道・・・
この重要な番組の感想はまた別途かいつまんで述べたいが、とにかく「明日はわが身」なんていってる場合じゃない、と心底震える思いがした。
以前の
楽しいジャズの街だった時のフレンチクオーターのバーボンストリートの映像も映った。その直後に、廃墟と化した、ニューオーリンズの映像。いまだ街のほとんどが水没し、水は腐って悪臭を放ち、バクテリアや有毒物がはびこる。車椅子の上で死んでいく老人、母親に抱かれて死んでいく赤ん坊。略奪し、警官との射ち合い。生き分かれた家族を探す人々。水没した自宅にへばりついて米兵や警官と言い争う人。そして職場放棄する警官や復旧要員。
なんてこった・・・
続きを読む
posted by nagoyan at 06:34|
Comment(2)
|
TrackBack(1)
|
Natural Disaster
|
|