そんなリッチなメディアと Google Maps / Earth を結び付けている動きがある。
● The Freesound Project + Google Maps
The Freesound Project は、クリエイティブ・コモンズのライセンスで管理した形でいろんな環境音のような音源が登録されているコミュニティだが、タグがつけられるようになっていて、当然の流れとして Geotagging されている音源が多数ある。これを Google Maps 上に展開したのがこれ。
Freesound Google Map: Geotagged sounds on freesound...
Google Maps の吹き出しの中の Play ボタンで直接サウンドを再生できる。Google Earth 版もあるが、こっちはその上からは直接再生はできないようだ。
言ってみれば geobloggers のサウンド版といったところだ。
●The World Wide Panorama (Quicktime VR) + Google Earth
The World Wide Panorama は世界中の写真家が Quicktime VR のフォーマットで、パノラマ写真を投稿しているサイト。日本の風景もかなりあって、これはナガミネさんが投稿した奈良県吉野郡の御手洗渓谷の風景だ。
そこで、その風景を Google Earth 上にプロットしたのがこの KML だ(KMZ形式)。
Database of QuicktimeVR 360-degree panoramas on Google Earth
残念ながら吹き出しの中では再生できないが、Google Earth 上であちこちホッピングしながら QTVR を見ていくのは結構楽しい。
●vlogmap.org | Video Blog Map + Google Maps/Google Earth
あまり良く知らなかったが、世の中には結構ビデオブロガーと呼ばれる、デジタルビデオをメインにブログ投稿してる人たちがいるみたいだ。
ビデオ+ブログ『ブイログ』が流行の兆し - HotWired
[N] 「vlog(ブイログ)」が流行の兆し?
実際のコンテンツはこんな感じ。
Lean Back Vids - Video Blog (Vlog)
トップページは写真だけだが、各エントリーのページに行くと Quicktime のビデオが流れ出したりする。カッコいいな・・・flickr(毎月20MB無料)のビデオ版が出てきたら、こぞって始める人が出てきそうな予感。
で、これらビデオブロガーの分布を Google Maps と Google Earth に乗っけたのがこれ。
vlogmap.org | Video Blog Map (Google Maps)
vlogmap.org | Video Blog Map (Google Earth)
8/17 追記:
vlogmap のブログの関連エントリーはこちら。
GeoVlogging = Videoblogging + GeoTagging
と言うわけで、サウンド、QTVR、ビデオと位置情報が結びついた例を紹介してきた。基本的には3つのサイトとも、いろんなブロガー、投稿者の作品を集めたものだけど、やっぱりやりたいのは本格的な個人個人のブログの展開と連携することだろう。
たとえば、今はポッドキャスティングもだいぶ普及してきているから、あちこちを旅しながらそこで録音したトークに geotag やいろんなタグをつけてポスティングしていけば、それが Google Maps や Google Earth 上に自動的に現れる・・・もちろん、写真、QTVR、ビデオもいい。
また、いろんなユーザのを集めたポータルでもいいけれど、やっぱり個人専用マップかまたはタグ検索で特定のユーザやテーマのビデオブログ、サウンドブログ(ポッドキャスト)などを地図上に表示できたほうが断然面白い。とにかく RSS フィードさえされてればガッチャンコするのはカンタンなので、そんなに難しくなく実現できるだろう。
また先日の maplog.jp の方式で、特定の地名に関連するサウンド、ビデオブログが集められる方式にするのも面白い(余談だが、maplog.jp はニュースフィードとくっつけて地域ニュースポータルみたいなのを作ったほうが面白くない? 地名はこっちのほうがガチだし)。
au GPSケータイをリアルタイム・トラッキングしている Uz さんの取り組みで、軌跡に矢印をつけられたそうだが、こんなのと組み合わせたら面白い旅行記なりができるだろうな・・・投稿は au GPSケータイから、位置情報つけて写メールかムービーメールで(au用語でなんというか知らないけど)。
とにかく、ストレージ容量の問題さえ解決できれば、技術的にはそんなに難しくないはず。誰かやってみてチョウダイ!(財津一郎風)