小雨模様だったので心配したが、それほどひどくなかった。ランスはカメラマンのメディアパスにサインさせられたり、シャンパンで乾杯や数字の7を示したりといろいろポーズをとらされている。次に有力選手が次々とランスのもとにやってきてお話。Jスポ解説でも言ってたがほんとにパーティーモードだ。
しかしマイヨベール争いがまだ残ってるから、パーティームードも徐々に無くなって行く。
ディスカバリーが前を固め、ジャンヌダルク像に迎えられなながらシャンゼリゼの周回コースに入ると、最初はスリッピーだった石畳の道もだんだん乾き始め、シャンゼリゼの長い直線などでジャラベールらの細かいアタックが次々と発生。石畳でコメッソ、ダグルーズも落車。なんかいつもと違う、混戦で荒れ模様のシャンゼリゼになってきた。
鐘が鳴って最終周回、アタックを駆けるブロシャールの番手に、するするっとどこからとも無く現れたヴィノクロフがぴったり張り付く。マッギーも加えて3人で引きながら逃げ、最後に勝負を駆けたマッギーの番手を取ったヴィノクロフが見事に捲って、万歳しながらまさかの勝利。
アルプスの難関コースの第11ステージで勝ち、個人タイムトライアルでもいいタイム、そしてシャンゼリゼでも勝ってしまった。またフィニッシュで20秒、途中のスプリントも取って6秒稼ぎ、総合でも土壇場で5位に上がった。これでヴィノクロフの新チームでの契約金は相当上がってしまいそうだ。
マイヨベールも結局なにごともなくハスホフトに決定した。ペレイロの敢闘賞も嬉しいところだ。
Stage 21 Results (cyclingnews.com)
J SPORTS レースレポート
そしてこのゴールとともにランスの7連覇が決定、そして偉大すぎるチャンピオンのキャリアが終わった。
ゴールに入った瞬間の、ランスの何とも言えない、ほっとしたような表情がとても印象的だった。
しかしチームディスカバリーも強かった。2度ほどかく乱されたこともあったが、ランスを勝たせるためにあれだけのサポートをしながら、アシストが2人も優勝し、新人賞もとった。チーム優勝はTモバイルに譲ったが、本当にすごいチームだ。
表彰式にあわせてように晴れ上がったパリの空の下、おめかしした子供たちといっしょに表彰台に上るランス。そして、異例の表彰台からのスピーチ。
Armstrong's last ride ends with victory (ESPN/AP)
"This is a hell of a race. You should believe in these athletes, and you should believe in these people. I'll be a fan of the Tour de France for as long as I live. And there are no secrets -- this is a hard sporting event and hard work wins it. "Armstrong Wins Seventh Tour de France (New York Times)
"Vive le Tour! Forever," Armstrong said.
As for his retirement, he said, "Absolutely no regrets."信じがたい7連覇を成し遂げて引退、そしてこのセリフ・・・
カッコよすぎるよ・・・本当にカッコいい。
そして、表彰台をおりて去って行く彼を見送り、パレードを見て、またJスポのエンディングのランス7連覇の軌跡のビデオロールを見ながら、言いようの無い寂しさに襲われた。
さらば、ランス。
ランスのいないツールが来年から始まる。誰が勝っても「ランスがいないから勝てた」と言われるかもしれない。でもイノー、レモン、インデュライン、アームストロングと続いたツールの、次の世代を担う新しいチャンピオンの登場を期待したい。
3週間、長かったようで短かったが、ツールを心ゆくまで楽しめたと思う。
また、nagoyanさんのGoogle Earthファイルも使用させて頂いています。
今年のツールもいろいろと見所がありましたが、
ランスの強さが再確認出来ました。
これでもうランスの姿を見られないと思うと寂しいですが
来年のツールも他の選手がまた楽しませてくれることを期待します。
"Absolutely no regrets." これカッコいいすね。
今年のツールが終わったことと王者の最後とでいつも以上に感傷的なパリ・シャンゼリゼでした。
そして来年以降の新しいツールに期待をしつつ。
ほんとランス強かったですね〜。
7連覇なんて。
ではでは
しばらくは虚脱感を引きずりそうです。
嘘のように晴れ上がったシャンゼリゼの表彰式を見て、
ランスのドラマチックな選手生活の終わりを
お天気までもが演出したのかな〜としみじみ思いました。
にわかのだだ書きブログにTBしていただきありがとうございました。
いやぁあっという間の3週間でした。
最後現地映像がパレードぶった切りだったのはアレだったんですが、
Jスポのエンディングで「Time to Say Good-bye」とともに
自分が見ていない時代(99〜03)のランスの雄姿。
ビデオ撮っておけばと後悔。
来年はバッソ対ウルリッヒ対ヴィノクロフの対決になりそうな気が。
いずれにしても来年は来年で面白そうです。
ランスの引退は残念だけど、今日からプロロード界は新しい世界を目指してまた新たにスタートした訳で、今後のグランツールに期待したいです。別府、がんばって来年ディスカバリーでアシストやらないかな・・・
つぎは8月末からのブエルタ・ア・エスパーニャですね・・・スカパーのTVEで生放送するようなら1ヶ月単位で契約しよかとおもってます。
それもBouygues Telecomネタの方に・・・(汗)
Tour de France、ほんと、長いようで短い3週間でしたね。
ちょっと気が抜けてしまって、7/31のHEW-Cyclassicsまでに立て直せるのか、我ながら怪しいですが、またお邪魔させてください。