レースが始まる前のコースの予習に、あるいはテレビ中継を見ながら。
峠の高低差も実感できるし、現在の位置からのコースがどうなっているのか,通過する街々の周りの風景・・・いろんな楽しみ方があると思う。
しかし、誰もが実際に欲しいのは,レース中に、Google Earth の上に各選手がどこを走っているか実際に表示されて、それがリアルタイムで進行して行ってレースを追いかけられることだ。
テレビ中継を見ながら、Google Earth の3D化された衛星写真の上のルートを徐々に進んで行く選手たちのアイコン。それをいろんな形でナビゲーションできればどんなにいいだろう。テレビ中継が見られない人も、それとテキストチャットあれば実際にレースを見ているに近い感覚を得られるんじゃないだろうか。テレビにはなかなか映らない自分の好みの選手数人だけを表示させて応援することもできるのでは。
夢みたいな話だけど、もうこれが実現できる環境は整っているようだ。
Google Maps は API が公開されて、既にダイナミックに地図上にいろんなものを表示することが出来る。有名なのは、位置情報が付加された(geotagging という)写真データベースと連動することだ。
connect : Flickrの写真をGoogle Map上にマッピングするGeobloggers
自転車旅行を愛する人たち : Geobloggers 〜地球にタグをつけよう〜
jkondoの日記:はてなマップリリース
それの Google Earth 版がこれ。
geobologgers: "Network Link" - The Killer App for Google Earth
Adding a "Network Link" allows you to fetch KML data from remote servers. It does this in two ways, Time Based or Location Based. So *anyone* can add dynamic data to Google Maps.Google Earth + Flickr Hack
つまり、Google Earth 上にも、リアルタイムでダイナミックなデータを追加できるということだ。下記はサンプル。
<Google Earth 用 KMLデータ>
・flickr 上の最新の写真50枚を Google Earth 上に表示
・Google Earth で表示されているエリアに geotagging されている flickr の写真を Google Earth 上に表示
さらに、リアルタイムで、コロラド州のボールダー市(マラソンの高橋尚子とかが練習してる町)のバスの運行状況がリアルタイムでトラッキングできる KML がある!
バスに GPS が以前から積まれていて、そのリアルタイムデータを利用している(個人レベルで、自宅サーバでやってるみたい)。
Keynote BBS: Realtime tracking of busses in Boulder, CO - Google Earth 用 KMLデータ
さて、ツール・ド・フランスでは・・・
Competitors In The Tour De France Tracked By Satellite - spacedaily.com
Receivers were carried by a number of cyclists, making it possible to determine their exact position and speed along the 183 kilometre-long stage, by means of EGNOS, the European navigation service that operates using geostationary satellites.ライダーの何人かに、GPS を取り付けて、データを大会やチームに提供している。
The system provides vital information which, when fully operational, will give the organisers an instant, complete overview of the competition and which will help team managers to coordinate the efforts of their cyclists and refine their strategies.
昨年のツールでは、ラルプ・デュエズで、各集団をフォローする車に GPS をつけてたそうだ。
Mapping the Tour de France Riders from Space - Roland Piquepaille's Technology Trends (7/24/2004)
・・・という訳で、来年はぜひ Google Earth のルートマップと、その上でリアルタイムに選手をトラッキングできるシステムを「ファンに」提供してほしい。
GPS は200gあるそうなんで、選手はいやがるだろうな・・・もっと軽い GPS があれば・・・
来年はお願いしますよ。
Google Earth、本当に可能性を広げてくれると思います。ご紹介ありがとうございました。
想像以上に雰囲気ありますね。
うーん、何故か私のマシンでは動かないんですが、古いビデオーカードに原因がありそうです。
ちょっと頑張って動くようにしたいですね。
この動画キャプチャーは去年、つまり2004年の実験のものなんですよね。Google Earth で出来るようになるといいですね・・・
>N☆E wyenuさん、
リアルタイム衛星写真だとリアルでしょうね・・・でもツールの中継に関しては、曇っちゃったらダメのような気がしますが・・・
>丙8郎さん、
グラフィックボートとの相性は、OpenGLモードと DirectXモードの切り替えで回避できることがあるようです。Google Earth のプログラムが入ってるフォルダに "Start Google Earth in OpenGL" "Start Google Earth in DirectX" ってのがあるんで、どちらかクリックしてやってみてください。
あと、ディレクトリ名に日本語が交じってるとうまく動かないようです。
でもリアルタイムになったら、自分の見たいところへクロースアップすればいいんだから、、
考えてるだけでワクワクしてきた。
確かにblogなら情報がまとまっていいですね。
各選手のGPSデータとか表示できたら相当面白いことになりそうですね。そんな日が来ることを期待。
リアルタイム衛星写真はすごいですね・・・コスト面が問題でしょうけど、恐ろしい可能性があると思います。
>pedzさん、
これについてはまた記事を書きますが、第5ステージで行われた実験はとりあえずうまく行ったようですね・・・