2005年09月02日

メディアとしての地図

以前に Uz さんに教えていただいたHOW TO LIE WITH MAPS 地図は嘘つきである」が amazon.com から届いた。Mark Monmonier というアメリカの地理学者が書いた本である、

earthhopper: 地図は嘘つきである



今読んでいる本があと1章なので、それを読了してから取り掛かろうと思っているが、パラパラとめくってみると、いろいろな角度から地図の持つ情報への接し方を論じていて、なかなか面白そうである。扉の部分にあるイントロが非常に的確なので全文引用してみる。
 地図は正しい、と信じていませんか。

「96分でいける」行楽地。レストラン店舗網の「全国展開」。「便利な」私鉄沿線住宅地。「適正なる」土地評価額。「緑ゆたかな」都市計画。地図には実は、嘘がいっぱい隠されているのです。
 無意識のまちがい、意図的ないたずら、巧みな情報操作。現実の世界を地図という平面におきかえるとき、「嘘」はうまれる。
 鉄道地図、広告地図、郵便料金地図、コンピュータ地図、・時の地図、そして架空の地図・・・。見えない嘘のかしこい見ぬき方から、抜け目ない地図の作り方まで。気鋭の地理学者による、新鮮な発見にみちた正しい地図の読み方・つくり方。


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posted by nagoyan at 23:50| Comment(0) | TrackBack(1) | Google Maps | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カトリーナの爪痕 その4 - Help Needed

NHK BS1で 米ABC のニュースショーを見た。あまりの惨状に愕然とした。

ABC News: New Orleans in Anarchy With Fights, Rapes
New Orleans descended into anarchy Thursday as corpses lay abandoned in street medians, fights and fires broke out, cops turned in their badges and the governor declared war on looters who have made the city a menacing landscape of disorder and fear.
CNN.co.jp : 混乱深まる被災地、市長が「SOS」 ニューオーリンズ - USA
ハリケーン「カトリーナ」によって甚大な被害を受けた米ルイジアナ州ニューオーリンズでは、深まる混乱に当局の救援活動や治安維持が追い付かず、住民の間に不満と絶望の色が広がっている。
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センターの内外には多数の遺体が放置されている。目の前で死んでいく人々の姿に、住民はなすすべもない。辺りにはごみと排せつ物が散乱し、避難者は「動物のような生活」を強いられているという。1日午後にはヘリコプターを使った救援物資の投下が始まったが、全員には到底行き渡らない。現場の映像は、空腹の子どもを抱えた母親たちや、「助けをくれ」と繰り返すグループの姿を伝えている。

ABC のキャスターが、救援対応が遅れていることで FEMA(連邦緊袖事態管理庁)のディレクターを散々やり込めていたり、そのディレクターが「避難命令に従わなかった住民にも責任はある」と言ったりしているのを見て、責任追求は後でもできるから、とにかく今は救援に全力をあげてやってくれ、と言いたくなった。もちろん全力でやってはいるんだろうけど。

その FEMA 提供のニューオーリンズの水没地域の図を Google Earth に Overlay したものがこれ。



とにかく、想像を絶するひどいことになってしまっている。

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posted by nagoyan at 18:04| Comment(2) | TrackBack(0) | Natural Disaster | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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